福助人形の夢のおはなし

ご無沙汰しております、寿です。

以前Twitterで『故人を思い出すと故人の上に花が降る』という投稿を目にし、ふと(母方)の祖母のことを思い出しました。そして祖母を思い出すと同時に祖母が亡くなった時に見た不思議な夢を思い出します。

その夢は巨大な福助人形と祖母が出てくるというもので

– 気が付くと私は小型のボートの上に乗っていて生物の気配が無いジャングルの川を静かに流れていた。どちらかというと何か撮影のセットめいた世界でそのイメージに近いものがあるとすればTDLのジャングルクルーズのアトラクションではないだろうか。

不意に自分の横に気配を感じ、その方へ視線を向けるとそこには亡くなった祖母が居た。同じボートに乗っていた祖母は蹲るようにして両手を合わせて川岸の方向に向かって、しきりに何かを拝んでいた。

次にその方向へ向き直るとそこには泥に汚れた古い巨大福助人形が鎮座してこちらを見ていたのだ。–

その光景を見た途端に目が覚めてしまったのですが、亡くなって間もない祖母が出てきたこともあって妙に記憶に残ってしまい母に夢の話をしてみることにしました。

福助人形の話にも触れた途端なぜか母は驚いており、その理由を聞いてみると祖母が嫁ぐ前に暮らしていた分家のお屋敷(祖母の実家)の座敷にはずっと福助人形が置いてあったというものでした。

それには私も驚いて今も置いてあるのかと尋ねると、恐らく建物の建て直しの際に処分されてしまったかもしれないとのことで、その時夢に見た福助人形は分家の座敷に置いてあったものと同じ子であったかは結局分からず終いに…。

最近は福助人形を見掛けて祖母を思い出す機会が増えたので土いじりが好きだった婆ちゃんの上に沢山の花が降るよう家に福助人形を買ってこようかなと思います。

ということで不本意ながら若干湿っぽくなってしまったので今回はこれにて終わりにしたいと思います。

それではまた次の記事でお会いしましょう、寿でした。